ホンダDio(AF-62)のフロントタイヤがひび割れしていたので、DIYで交換してみました。
備忘録としてタイヤ交換方法をまとめてみましたので、同型のバイクにお乗りの方でDIYタイヤ交換をしようとしている方は何らかの参考になれば幸いです。
車名:ホンダDio AF-62型
タイヤ指定サイズ:前後80/100-10 46J
タイヤ空気圧:前輪125kPa/後輪200kPa
タイヤ交換方法
ホンダDioのフロントタイヤ交換作業のザックりとした流れは、タイヤホイールの取り外し→タイヤの入れ替え、といった感じです。
慣れている方であれば10分程度で交換できるかもしれません。
タイヤホイールの取り外し
フロントフォークのブーツをめくり取り、ホイールナットを緩めます。
車体下部にフロントタイヤが少し浮く程度の適当な物を置き、タイヤを浮かせた状態で支持します。
ホイールナット、スリーブ、ボルトを取り外します。
ブレーキユニットをホイールから引き抜きます。
タイヤホイールを車体から取り外す事ができました。外したついでにブレーキやホイールのブレーキシュー接触面を掃除しておきます。
ホイールからタイヤを取り外す
エアバルブのムシを取り外してエアを完全に抜きます。
タイヤのビード付近を足で踏みつけたり、ゴムハンマーで叩いてビードを落とします(両側)。足で踏みつつ、ハンマーの柄で押し込んだりしてもビードを落とす事が出来ます。
ビードが落ちたらリムの隙間にタイヤレバーを差し込み、ビードをめくり上げていきます。一気にビードをめくり上げようとせず、一か所づつ地道にめくり上げていくのがポイントかと思います。
表のビードが外れたら、裏側のビードも同手順でめくり上げていきます。
ホイールからタイヤを取り外す事が出来ました。慣れてしまえば数分で取り外す事もできます!
ホイールからタイヤを外す際のタイヤレバーの使い方は様々です。付いているタイヤの硬さなどでも違ってきます。タイヤレバーの使い方は臨機応変に工夫する必要もあります。
エアバルブの交換
タイヤ交換時、エアバルブは基本的に新品に交換します。古いエアバルブはカッターナイフで切る事で簡単に取り外せます。
エアバルブを取り外したらホイールリム部、エアバルブ取り付け部を真鍮ブラシなどで掃除します。
新品エアバルブとバルブ取り付け部にシリコンスプレー等の潤滑物を塗布します。
タイヤバルブ装着ツールを使用してエアバルブをホイールに装着します。
ホイールにタイヤを組み付ける
ホンダDio AF-62に適合するタイヤサイズは80/100-10 46Jです。今回は今まで装着していたタイヤと同じ銘柄のブリヂストンHOOP(B01)を装着します。
このタイヤにはローテーション(回転方向)がありますので、向きを間違えないようにします。
ホイールリムとタイヤビード部分にビードワックスをたっぷりと塗布。
タイヤをホイールに被せるように置き、体重をかけて足でビードを入れ込んでいきます。ある程度ビードがリムにハマったら、最後にタイヤレバーでビードをはめ込みます。
奥のビードがハマったら、同様に手前のビードも押し込んでいきます。こちらはタイヤレバー無しで何とかハマりました。足だけで嵌めるのが困難の場合はタイヤレバーではめ込みましょう。
エアの充填(ビード上げ)
タイヤを回しながらトントンと地面に叩きつけ、タイヤとホイールの隙間を馴染ませます。
エアを充填してビードを上げます。「パンッ」と、少し驚くくらいの音がしますが、それがビードが上がったサインとなります。今回はマキタの18V充電式空気入れを使用してみましたが、バルブのムシを付けたままで一発でビード上がりましたね。
ビードが上がったら空気圧を指定通り充填します。指定空気圧は足元ステップの前方のシールに記載されています。前輪は125kPaです。
エアを充填したらバルブとビード部分からエア漏れがないか点検します。
タイヤホイールの組付け(ホイールナット締付けトルクは54N・m)
ホイール中央の溝とブレーキ内部中央の溝がハマリ合うようにホイールとブレーキをはめ込みます。
ホイールにスリーブ(スペーサー)を装着します。
ブレーキドラムの凹部とフォークの凸部がハマるようにタイヤホイールを装着。
長いボルト(アクスルシャフト)を差し込み、ホイールナットを締め付けます。フロントホイールナット締付けトルクは54N・mとなっております。
フォークのブーツを元に戻して、ホンダDioのフロントタイヤ交換は完了となります!
記事化してみると面倒そうにも見えますが、道具さえそろっていればそれほど難しい作業ではないです。以上、参考になればと思います。
新品タイヤ装着後は100km前後のならし走行を行います。※ブリヂストンHOOP B01 のシールに記載。
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