整備記録簿無しで購入した中古のJB23ジムニー、現在走行距離12万km超え。
乗っている感じではエンジンも絶好調ですが、購入後、一度も点火時期を点検調整していなかったので、基準値の5°になっているのか点検してみる事にしました。
基準値から外れていたらレジスタを交換し、点火時期を基準値の5°へ合わせます。
因みにレジスタ交換で点火時期調整が可能なJB23ジムニーは1型~6型までです。
巷では元々の点火時期を確認せず、レジスタを交換をし、点火時期を進角させハイオク仕様にするとか、エンジン特性を変化させるなどといった行為をしている方もいるみたいです。
そういった行為をするとノッキングが発生することがあり、最悪の場合エンジンを壊す恐れがあるので、おすすめできません。
車に詳しい方なら良いと思いますが、よくわからずに適当に点火時期を調整するのは止めた方が良いでしょう。
本来のイグニッションレジスタ交換の目的はタイミングチェーンの伸びやエンジンの状態などにより、基準値からズレてしまった点火時期を基準値に合わせるためのものです。
- 年式:2000年(購入2021.2.13)
- 型式:JB23W(3型)
- エンジン型式:K6A
- トランスミッション:4速AT
- 駆動方式:パートタイム4WD
- グレード:ワイルドウインド(ジムニー30周年記念車)
- カラーコード:Z2U(キャッツアイブルーメタリック)
- バンパーカラーコード:Z2S(シルキーシルバーメタリック)
タイミングライトで点火時期を確認する方法
1.エンジンを完全暖機状態にします。
2.ライトやエアコンなど、全ての電装品のスイッチをオフにし、電気負荷が無い状態にします。
3.アイドリング回転数が基準値である事を確認します。この車の場合は950rpm。アイドリング基準値はボンネットフード内側のシールに記載されています。※AT車の場合、サイドブレーキをかけ、Nレンジで測定します。
4.ボンネットフード内側のシールに記載されている調整端子短絡位置に従って、助手席足元のダイアグモニタカプラをクリップ等で短絡させ、イニシャル点火時期状態にします。
助手席足元のダイアグモニタカプラの場所は↓画像の通りです。半透明のカプラを指示位置で短絡させます。
5.タイミングライトのクリップを1番シリンダーのイグニッションコード(緑色コード)にセットします。
6.スロットル全閉の状態でタイミングチェーンカバーの表示とクランクシャフトプーリーの刻印位置で、点火時期が基準値であるか点検します。
点検してみたところ、4°位のところになっていて、基準値の5°より1°遅角していました。
使用したタイミングライト
今回使用したタイミングライトはAmazonで売っている中華製の安物で3000円位のものです。電源は単一電池2本。安物でもしっかり機能を果たしてくれましたよ。
因みにこのタイミングライト、たぶんモノタロウブランドやアストロプロダクツ、STRAIGHT(ストレート)のタイミングライトと同じものです。
Amazonで売られているものの方が値段が安いので、Amazonで買った方がお得かもしれないですね。
全部が全部とは言えませんが、経験上、中華製品はパッケージが異なるだけで、実は製品自体は同じといったものが多いような気がします。
JB23ジムニーの点火時期調整方法(1~6型)
点火時期が基準値から外れている場合、エンジンルーム内の点火時期調整レジスタを交換して点火時期を基準値に調整します。
調整レジスタは全部で12種類あり、12段階の調整が可能となっています。番手が1つ変わる毎に1°の変化との事。この車両は6番のレジスタが装着されていたので、7番を購入して取り付けてみます。
マーク番号 | 品番 | 抵抗値 | 価格税別 |
---|---|---|---|
1 | 33926-78A10 | 0Ω | 500円 |
2 | 33926-78A20 | 82Ω | 500円 |
3 | 33926-78A30 | 160Ω | 500円 |
4 | 33926-78A40 | 270Ω | 500円 |
5 | 33926-78A50 | 430Ω | 500円 |
N(新車装着) | 33926-78A01 | 680Ω | 500円 |
6(新車装着) | 33926-78A60 | 1kΩ | 500円 |
7(新車装着) | 33926-78A70 | 1.5Ω | 500円 |
8 | 33926-78A80 | 2.2kΩ | 500円 |
9 | 33926-78A90 | 3.6kΩ | 500円 |
10 | 33926-78AA0 | 6.2kΩ | 500円 |
11 | 33926-78AB0 | 12kΩ | 500円 |
レジスタ交換方法
1.元々付いていたレジスタを外します。レジスタはカプラーにハマっているので、このように指でツメを押さえながら取り外します。
↓元々付いていた6番レジスタと新たに取り付ける7番レジスタ。
2.購入した7番レジスタをカプラーオン。
3.再度タイミングライトで点火時期を確認。基準値である5°付近となりました。
4.ダイアグモニタカプラに差し込んでいたクリップを取り外し、スロットル開度に応じて進角が行われているかを確認し、点火時期調整は完了となります。
走行レビュー
点火時期調整を行った後、試運転してみると、加速の変化はあまり感じられませんでしたが、中回転域(3500~4000回転付近)でのトルク感が向上したのがハッキリと分かりました。
点火時期調整前もエンジンは調子良いと思っていたのですが、調整後はさらに調子が良くなった感があります♪
たかが1°の進角で、ここまでエンジン特性が変わるとなると、点火時期が大きくズレている車両の場合、さらに分かりやすい変化があると思います!
エンジンが適切な点火時期で稼働すれば、燃費にも影響しますので、点火時期は時々点検した方が良いですね。
以上JB23ジムニー点火時期調整方法でした。ジムニー1型~6型にお乗りの方で点火時期調整をしようとしている方は参考になればと思います。
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