JB23ジムニーのファンベルトとエアコンベルトの調整値と調整の方法をまとめてみました。
同型のジムニーをお乗りの方でファンベルトやエアコンベルトの緩み、痛み、鳴きが気になる方は参考になれば幸いです。
なお、ブログタイトルで「ファンベルト」という風に記載していますが、それは一般的な言い回しです。
JB23ジムニーの場合、ファンはベルト駆動していませんので、正確にはファンベルトではなくてジェネレーターベルトと言います。
※参考資料:GF-JB23Wサービスマニュアル(42-81AH0)
- 年式:2000年(購入2021.2.13)
- 型式:JB23W(3型)
- エンジン型式:K6A
- トランスミッション:4速AT
- 駆動方式:パートタイム4WD
- グレード:ワイルドウインド(ジムニー30周年記念車)
- カラーコード:Z2U(キャッツアイブルーメタリック)
- バンパーカラーコード:Z2S(シルキーシルバーメタリック)
Vベルト調整値
Vベルトの調整値(たわみ量)は下画像の矢印部分を10kgfで押したときのたわみ量で測定します。
- ジェネレーターベルト(ウォーターポンププーリー、ジェネレータープーリー間)
- エアコンベルト(クランクプーリー、エアコンプーリー間)
項目 | 調整値 |
---|---|
ジェネレーターベルト新品時 | 8~10mm |
ジェネレーターベルト再張時 | 12~16mm |
エアコンベルト(新品時・再張時共通) | 5~7mm |
ベルトの張り調整はプッシュゲージという特殊工具を使用して計測することになりますが、DIYメンテナンスの場合は感覚を頼りに調整することになりますので、ある程度の経験が必要になりますね。
不安な方はプロの整備士に教わりながら作業することをおすすめします。ベルト調整自体難しい作業ではございませんが、調整値が不適切だと、走行中ベルトが切れてしまったりなど、重大なトラブルに繋がる恐れもあります。
ファンベルトの調整方法(ジェネレーターベルト)
オイルレベルゲージを抜き取ります。
10mmサイズのボルトを取り外し、オイルレベルゲージガイドを車両から引き抜きます。オイルレベルゲージガイドはオイルパンのところに差し込んであるだけです。オイルレベルゲージガイドを車両から抜き取る際は、根元にOリングがあるので紛失に注意します。
オイルレベルゲージガイド根元のOリングは痛んでいるとオイル漏れ、オイル滲みの原因となりますので、痛んでいた場合交換推奨。純正品は「09280-10016」です。
アイドラープーリーアジャストボルトを緩めます。ピボットボルトは完全に取り外す。ここのボルトは年式により種類が異なるようです。3型の場合、6mmの六角ボルトです。
↓ピボットボルトを取り外すと10mmの六角穴が現れます。
六角穴に10mmのレンチを差し込み、アイドラープーリーを時計回りに回し、ベルトを適正値に張ります。ベルトを張った状態でアジャストボルトを締め込みます。
外したピボットボルト、オイルレベルゲージガイド、レベルゲージを取付けジェネレーターベルトの張り調整は完了となります。
アイドラプーリー取付ボルトの規定締付トルク
アイドラープーリーボルト(アジャストボルト、ピボットボルト)締付トルク:50N・m{510kgf・cm}
エアコンベルトの調整方法
車両の下からエアコンコンプレサーを固定している12mmサイズのピボットボルト2本を緩めます。
作業の邪魔になるのでキャニスターを取り外してよけておきます。キャニスターは手で引く抜くだけです。
コンプレッサーアジャストボルト(12mmサイズ)を緩めます。ここを緩めるとコンプレッサーが可動するようになりベルトを張る事ができます。
ドライバー、バール等をコンプレッサー本体の隙間に差し込み、コンプレッサー本体をあおり、ベルトを適正値に張ります。ベルトを張った状態でアジャストボルトを締め込みます。
コンプレッサーアジャストボルト、ピボットボルトを締め込み、キャニスターを元に戻してベルトの張り調整は終わりとなります。
エアコンベルト調整だけならオイルレベルゲージガイドを取り外す必要はありません。
コンプレッサー取付ボルトの規定締付けトルク
↓コンプレッサーアジャストボルト締付トルク:23N・m{230kgf・cm}
↓コンプレッサーピボットボルト締付トルク:23N・m{230kgf・cm}
ベルト交換もほぼ同手順
今回はベルトの張り調整だけを行いましたが、ベルト交換時も作業自体はほとんど同じです。
ただし、ジェネレーターベルトを交換するには構造上エアコンベルトを最初に外さないといけませんのでご注意ください。
アイドラープーリーを交換する際はアイドラープーリー取付ボルト2つを外すことで取り外す事ができ、簡単に交換可能となります。
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