ワゴンR MH55Sのブレーキパッド交換をDIYで行ってみましたので、備忘録として記録しておきたいと思います。
現状でブレーキパッド残量は4mm程ありますが、パッドが減った状態で長い期間放置すると、ピストンの露出量が増え、ピストンの錆に繋がりますので、早めに交換する事にしました。
今回のフロントブレーキパッド交換をする上での参考資料はスズキのサービスマニュアルCD-R版となります。

- 年式:2018年
- 型式:DAA-MH55S(1型)
- エンジン型式:R06A-WA05A
- トランスミッション:CVT(ジヤトコ製JF015E型)
- 駆動方式:FF(前2輪駆動)
- グレード:ハイブリッドFX(25周年記念車/衝突被害軽減ブレーキ付き)
- カラーコード:ZVC(スチールシルバーメタリック)
純正ブレーキパッドの品番は55810-74P01又は55810-74P00
我が家のワゴンRMH55Sに適合するスズキ純正のブレーキパッド品番は55810-74P01か55810-74P00ですが、今回はネットで見つけた住友電工製(アイシン)の互換品、品番SN301Pを使用する事にしました。ネット通販価格は純正の2/3程となっており、少し安いです。
ブレーキパッド交換の下準備
ブレーキディスクパッドを車両に取り付ける前に、鳴き防止として角を面取り(角を削る)しておきました。今回面取りには棒ヤスリを使用しましたが、粗めの紙やすり+当て板でもOKです。効果がどれほどあるかは不明ですが、念のためやっておいた感じです。

必要なグリースを準備
ブレーキパッドシムとガイドに塗布するグリースは家にあった日産純正のグリースを使用する事にしました。グリースに関しては汎用品でも問題ないですね。

名称 | 品番 | 参考価格(税抜き) |
---|---|---|
ディスクブレーキシムグリース(50g) | KRF23-99050 | 2500円 |
ディスクブレーキパッドガイドグリース(50g) | KRF34-99050 | 2500円 |
フロントブレーキパッド交換方法
ブレーキパッドの取り外し
ジャッキアップしてタイヤを取り外します。

キャリパ取付ボルト2本(14mmサイズ)を取り外す。

フロントブレーキキャリパのキャリア部からフロントブレーキキャリパのシリンダ部を取り外す。

フロントブレーキキャリパを取り外すときは、重量があるためフロントブレーキフレキシブルホースを引っ張り、損傷させる可能性があるので、針金等で吊るしておきます。
キャリパのキャリア部からフロントブレーキパッドとパッドスプリングを取り外す。

ブレーキパッドからアンチノイズシムを取り外す。

ブレーキピストンからアンチノイズシムを取り外す。

パッドスプリングやシムなどが汚れている場合清掃しておきます。

キャリパー廻りも清掃。

キャリパー分解時、キャリパスライドピンの動作が渋い時などは、清掃とグリス塗布をしておきます。

ブレーキパッドの取付け
ブレーキパッドが消耗した分飛び出てしまったピストンをディスクブレーキピストンスプレッダーや小さな万力を使用し、押し戻します。

ピストンを押し戻す際はブレーキオイルが溢れる恐れがありますので、リザーブタンクのブレーキオイルを少し抜き取るなどの対処も忘れないようにする。

アンチノイズシムにシムグリースを塗布してパッドに取付けます。

アンチノイズシムにグリースを塗布してブレーキピストンに取付けます。

パッドスプリングとブレーキパッドをキャリのキャリア部に取付けます。この時パッドの耳の部分にパッドガイドグリースも塗布しておきました。

キャリパのピストン側ブレーキパッドのウェアインジケータは上側にして取り付ける。

フロントブレーキキャリパのシリンダ部をキャリパのキャリア部に取り付け、キャリパピンボルトを規定トルクで締め付ける。キャリパピンボルトの締付トルクは26 N·mです。

フロントホイールを取付け、ブレーキ系統が正常に動作している事を確認してブレーキパッド交換作業は終了となります。
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